「間取りを自分で考えるのって難しい…適当に決めてあとから後悔したくない!」
「せっかく注文住宅を建てるなら、後悔しない間取りにしたい!」
そんな思いで家づくりを進める方は多いですが、一方で間取りの失敗談もよく耳にします。
収納不足、生活動線の悪さ、日当たりの問題…これらは事前に対策できるポイントです。
本記事では、これから家を建てようとしている方に向けて以下の内容を解説します。
- 注文住宅の間取りでよくある後悔するポイント
- 後悔しないためのコツ
- 成功するための間取りデザイン
間取りはハウスメーカーとの打ち合わせ初期に決めます。適当に決めてしまうと、後からもっとこうすればよかった…と悔いが残るかもしれません。
- 注文住宅の失敗しがちな間取りポイントを踏まえて作成できる
- 後悔しないためのコツを見て、住みやすい間取りを考えられる
- 成功するための間取りデザイン例を把握し、自分の家に取り入れられる
2021年に実際に注文住宅を建てた私が、住んでみてわかったリアルな困りごとと共に紹介します。
間取り決めにお困りの方は、ぜひ参考にしてください!
注文住宅の間取りでよくある後悔ポイント3つ

間取りで失敗しないために、まずは実際に後悔しがちなポイントを知っておくことが重要です。
特に建設後に変更できない後悔しがちなポイントは3つです。
- 収納スペース
- 生活導線
- 日当たり・風通し
これら3つがなぜ後悔やすいのか、理由を解説します。
1.収納スペースが足りない
クローゼットが小さく、物が入りきらないと後悔する方は多いです。
私は整理整頓が苦手なので、収納がもっとあればよかったと後悔することがよくあります。
事前に玄関収納だけでなく、階段下や収納スペースゆとりのある間取りにしました。それでも実際に住んでみると「子どものものがどんどん増えてくるし収納もうちょっとほしい…」と思うことが増えてきました。
玄関収納やパントリーがない間取りにすると、生活感が出やすかったり窮屈に感じたりします。そのため、スッキリしたリビングにしたい方は収納するための場所を確保することをおすすめします。
しっかり対策するのであれば、今住んでいる家にある必要な収納量を事前に計算し適切な配置を考えましょう!
2.生活動線が悪い
住んだ後の生活導線をイメージしていないと、実際に住むと使い勝手が悪いと不満を感じやすくなります。
例えば、キッチン⇔洗濯機⇔物干しスペースの距離が長いと手間がかかるため、日々の家事が負担になります。
また、トイレが少なかったりお風呂の位置が不便でストレスが溜まったりすると後悔するでしょう。
「家事動線」と「生活動線」を意識して、無駄なく移動できる間取りにしてください。
3.日当たり・風通しを考慮していなかった
私の経験談ですが日当たりが悪いと、断熱性が高くても室内が寒いと感じやすいです。
我が家は旗型の土地を購入しました。日当たりが悪い土地は安く売られているため、購入を検討している方も多いと思います。
実際に住んでみると電気を付けるほど日中暗いと感じませんが暖房を入れる頻度が高いため、電気代が上がります。
間取りを決めるときは会社員で在宅勤務する予定がなかったため、リモートワークするかもしれないという可能性を排除していました。「仕事を続けられないかもしれない」と想定していれば採光性を良くしていたでしょう。
さらに窓の位置が悪いと風の通り道がなくなります。夏は蒸し暑いと感じるのが苦手な方は避けるべきです。
注文住宅の間取りで後悔しないためのコツ

後悔しない家づくりをするためには、設計段階での工夫が大切です。
1.家族構成・ライフスタイルを考えた間取りにする
家族計画や、ライフスタイルを考慮して間取りを考えましょう。
- 家族が増える予定がある?
- テレワークスペースは必要?
- 老後も住みやすい設計になっている?
土地の大きさによりますが、首都圏では2階~3階建てになるでしょう。
注文住宅を建ててから20~30年住み続けるとして、実際に住む自分たちが3階に行くのが苦にならない年齢になるかは重要です。階段は怪我のリスクがありますし、掃除をするスペースを増やしたくない場合は2階建ての方が後悔しません。
理想の家づくりをするためには、住む人々の将来の変化を見越した間取りにしましょう。
2.「回遊動線」でストレスのない動きやすい家に
回遊できるキッチン動線としてリビングからキッチン、そして洗面所をスムーズにつなぐ間取りにすると便利です。
玄関から直接パントリーにアクセスできれば、買い物後の収納が楽になります。買い物をした後に冷蔵庫やパントリーに物を詰めていくことは非常に手間がかかる作業です。
また、最近流行しているデザインの一つに屋上がありますが、洗濯物をそこでしか干せない場合は階段移動が必要になります。ベランダや屋内の家事室などに物干しざおを設置することで、家事のストレスを減らせるためそのような対策も考慮すべきです。
特に、重い荷物を持って階段を上り下りすることが避けられるような間取りを考える必要があるでしょう。
家族が動きやすい間取り作るには、回遊動線に優れたデザインが欠かせません。
3.収納は「適材適所」に配置する
注文住宅のメリットとして収納デザインが自由ということが挙げられます。
例としては以下のような収納場所があります。
1. 玄関収納(靴・傘・アウトドア用品)
2. パントリー(食品ストック・キッチン家電)
3. ファミリークローゼット(家族の衣類をまとめて収納)
自分たちの趣味などの所持アイテムが多いものは、収納場所をゆとりをもって作りましょう。さらに、使う場所に収納することでまとめて管理できるため整理しやすくなります。
アウトドアが好きなご家庭であれば、玄関収納を広く取りテントなどかさばるものをしまえるようにカスタマイズしましょう。
「使う場所に収納する」間取りを作ることで、スッキリ暮らせる利点があります。
成功する間取りデザインのアイデア
成功する間取りデザインは土地の場所や向きによっても異なるため絶対大丈夫という例はありません。
ここでは後悔しないための間取りデザインのアイデアを紹介します。ハウスメーカーさんと相談する上で、譲れないポイントを紹介します。
1.LDKを広く見せる工夫
特に日常的に使う頻度の多いリビング・ダイニング・キッチンを広く見せる間取りをデザインにしましょう。
例えば坪数の少ない間取りでも、吹き抜けや大開口の窓で開放感アップすることが可能です。
さらに一体感のあるオープンキッチンにすると、奥行きが広がるので狭苦しいイメージはなくなります。料理をする頻度が高い方の意見も取り入れながら配置することが大切です。
土地を広げることは出来なくとも、錯視するようなデザインにすれば窮屈感のない空間が作れるでしょう。
2.コンパクトながら快適な寝室設計
寝室を広くとりすぎると間取りデザインのバリエーションが減ってしまいます。
寝室にこだわりたいという方も多いとは思いますが、寝るだけなら最低6畳でOKです。住んでみるとわかりますが基本的にはリビングで過ごすことが多く、寝室に入り浸ることは稀です。
寝室の空きスペースに書斎など部屋を作れば、仕事に集中したいときやリモート会議など生活音とは無縁の環境ができるでしょう。
収納を壁一面に設置して広々使えるようにすると、間取りをコンパクトにしても収納に困らないためおすすめします。
3.子ども部屋の将来設計
幼少期は仕切らずオープンスペースにすると、子どもが複数いても広々と遊べます。
子ども部屋の数を決めたり、個室をそれぞれ用意したりすると部屋数調整やスペースの確保が難しくなることが懸念されます。
成長に合わせて仕切れる可変式間取りがあれば、臨機応変に対応できるでしょう。
後悔しない理想の間取りをつくろう!
注文住宅の間取りで後悔しないためには、事前の計画と工夫が必要です。
✔ よくある後悔ポイントを把握する
✔ 生活動線や収納を意識した間取りにする
✔ 未来のライフスタイルを見据えた設計を考える
建てた後に「こんなはずじゃなかった…」とならないように、しっかりシミュレーションをして間取りを決めましょう!
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